反橋 亮太 (経済学科)
経済産業省主催 2017年度「国際化促進インターンシップ事業」
琵琶湖の蛙、世界に目醒める
「これはなんだ?これは現実のことなのか。」
9年間の義務教育で叩き込まれた平和や平等といった概念が、そこには微塵もありませんでした。
滋賀大学で出逢ったゼミの教授の研究室には、近代史のドキュメンタリー番組である『映像の世紀』が全巻揃っています。
狂ったようにセミが鳴く7月の大学図書館の片隅で、再生されたビデオは全世界を巻き込んだ戦争の顛末を克明に、淡々と映し出していました。
胸の鼓動が高まるのを感じ、そしてある思いが脳裏に浮かんでいることに気がつきました。
「世界平和に繋がるような、そんな活動に取り組みたい。」
今思えば、私の人生において、これが初めて本気で世界に興味を持った瞬間でした。
それからグローバルなゼミ、そこでの野心溢れる仲間との出会いを経て、私の思いは具体化していきました。
「将来は、ビジネスを通じて多様な国との友好関係を強化したい。」
この夢を達成するために1年間休学して海外での活動に挑戦することを決意しました。
憧れのNY大学での留学
まずはNYでの8か月間の留学に全力を注ぎました。語学学校に通いながらニューヨーク大学で学びました。
コーポレートファイナンスなど、大学のゼミで磨いたファイナンスの専門科目を中心に履修し、トップクラスの成績を修めました。
平日は語学とファイナンスの勉強に明け暮れる一方、週末はクイーンズにある空手道場に通い、現地の多様な年代の人々と拳を交え共に汗を流しました。
経済産業省インターンシップでの挑戦
そしてその後、経済産業省主催の2017年度「国際化促進インターンシップ
事業」で選抜され、フィリピンの大手会計事務所でインターンシップに取り組み
ました。日本とも歴史的に関わりが深い地で、現地
への進出を検討している日系企業に対する監査、
税務やアドバイザリー業務の受注プロジェクトを
通じた日比ビジネス関係の強化に奮闘しました。