滋賀大学大学院経済学研究科では、データサイエンス研究科との連携によって、企業派遣などの社会人でも、集中的学習とキャリアとの両立を図れ、1年間の集中的な学習で修了可能な社会人のための「ビジネス・データサイエンス専修プログラム」(6名程度)を設定しています。
本プログラムは、経済学専攻及び経営学専攻の社会人入試(一般社会人・派遣社会人)の選抜に導入しますが、出願資格として、3年以上の実務経験が加わります。また、データサイエンス研究科の授業を受講する必要があるため、統計検定2級(一般財団法人統計質保証推進協会)程度を理解していることが望まれます。
育成する人材像
〇データサイエンスが活かせる勘所を理解した業務革新コーディネーター
- 企業・自治体などの現場の業務経験・知識を経験則だけではなくデータドリブンな思考で再構成して課題を発見し、データサイエンティストを適切に活かして、課題解決や業務改革に導いていくことができる人材
- データサイエンティスト協会のスキルセットの3つの共通部分を理解し、特に高いビジネス力を鍛えている人材
想定される入学者
- すでに一定程度の経済・経営系の専門知識を有し、さまざまな課題解決を求められる業務に従事してきた社会人
- 数理・工学系の専門知識と経験を有し、より高度なマネジメント能力が求められる業務へとキャリアアップしようとする社会人
教育カリキュラム
経済学研究科で開講している展開科目の中でデータサイエンス副専攻基礎科目を履修し、データサイエンスの基本を修得します。
「データ分析実践演習Ⅰ」「データ分析実践演習Ⅱ」において、個別の実践的課題についてデータドリブンに解決策を探求し、実際のデータを活用したデータ分析の手ほどきを受けながら、現実の業務課題に関する単純なデータであれば自らも分析を行い、意思決定につなげる方法を体得します。
データサイエンス研究科で開講される「データサイエンス概論」「意思決定とデータサイエンス」(1週間単位の集中講義形式)を履修し、実務家教員の指導や専門性の高い授業を通じて、現実の問題や実際のデータを活用したデータ分析を意思決定につなげる勘所を学びます。
学位論文については、学術的なアプローチを重視して修士論文を提出するほかにも、半期ごとの演習科目などで作成したタームペーパー(レポート)をもとに、データ分析の結果に解釈や考察を加えて、特定課題研究として取りまとめ、学位論文とすることも可能です。
修了要件(ビジネス・データサイエンス専修プログラム)
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データサイエンス概論、意思決定とデータサイエンスの2科目4単位必修 |
展開科目
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データ分析実践演習Ⅰ・Ⅱの2科目4単位必修 統計学特講Ⅰ・Ⅱ、データ分析特講、計量経済学特講Ⅰ・Ⅱ、オペレーションズ・リサーチ特講、計量ファイナンス特講、知能情報論特講及び情報理論特講の中から2科目4単位 上記8単位を含め10単位以上 |
連携実践科目
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2単位以上 |
演習科目
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研究指導教員の演習2科目4単位必修 |
論 文
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修士論文又は特定課題研究 |
単位合計
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30単位以上 |
備 考
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修了要件の科目単位30単位のうち、データサイエンス概論2単位、意思決定とデータサイエンス2単位、展開科目10単位、連携実践科目2単位、演習科目4単位の合計20単位を必修とし、それを超える単位数は、展開科目、連携実践科目のいずれの科目・単位も修了要件として認める。 |